プロローグ『未知の学園』その1
『超高校級の絶望』。 20XX年、普通の女子高生だった「江ノ島盾子(エノシマジュンコ)」が自らをそう名乗り、希望ヶ峰学園77期生をはじめに、彼女に洗脳されたり、緩和された者たちをそう呼んだのである。彼らは無差別的にテロしまくり、間もなくそのスケールは全世界に及んだ。重大な危機だったというのに打是だろうか、テロに加担するものはだんだん増えるだけであった。その事件をわれらは「人類史上最大最悪の絶望的事件」と呼ぶ。 そんな事件が起こって何年、エノシマに強いられ、希望ヶ峰学園78期生は互いを殺しあうこととなり、そこで生き残った『超高校級の希望』である「苗木誠(ナエギマコト)」および5人は、超高校級の絶望を駆逐し、避難民たちを救助、破壊されたところを直し、再開発する非政府的組織『未来機関』に入り、残った『超高校級の絶望の残党』を駆逐しに至った。 しかし絶望は続く。どこかから現れたエノシマの思念に..
2021.12.24