プロローグ『未知の学園』その1

2021. 12. 24. 01:44TDR21V - 小説・Japanese novelized

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『超高校級の絶望』

20XX年、普通の女子高生だった「江ノ島盾子(エノシマジュンコ)」が自らをそう名乗り、希望ヶ峰学園77期生をはじめに、彼女に洗脳されたり、緩和された者たちをそう呼んだのである。彼らは無差別的にテロしまくり、間もなくそのスケールは全世界に及んだ。重大な危機だったというのに打是だろうか、テロに加担するものはだんだん増えるだけであった。その事件をわれらは人類史上最大最悪の絶望的事件と呼ぶ。

そんな事件が起こって何年、エノシマに強いられ、希望ヶ峰学園78期生は互いを殺しあうこととなり、そこで生き残った『超高校級の希望』である「苗木誠(ナエギマコト)」および5人は、超高校級の絶望を駆逐し、避難民たちを救助、破壊されたところを直し、再開発する非政府的組織『未来機関』に入り、残った『超高校級の絶望の残党』を駆逐しに至った。

しかし絶望は続く。どこかから現れたエノシマの思念により、未来機関の幹部たちの中で、また殺し合いが生まれ、期間は崩壊した。それにも関わらずナエギたちは生き延び、新たな未来期間を立て、世界に平和をもたらすことを続けたである。

 

それからほぼ10年。絶望の残党から何かを起こすことは全くなかった。彼らは完全に駆逐され、改めて世界は平和の時代を取り戻せた。再建された日本の政府は新たな首相を就任されて、ナエギが学園長となって東京に新希望ヶ峰学園を立てたことを筆頭に日本全国に新たな希望の学園がたてられ始めた。いわゆる『超高校級育成プロジェクト』で、政府の支援によって世界各地に存在する一流の高校生たちが完ぺきな人材として生まれ変われるよう教育する超大規模の人材養成プロジェクトである。そしてその中、至極愛媛県東温市に設立された学園が、『市立月島学園』であった。勿論まだ人口も土地も足りぬこの地に学園が建てられたのもほかの床に比べたら最近のことだ。

超高校級として選ばれる条件は二つで、一つ目は現役の高校生化、それに準する平均的な高校生の都市であること。そしてもう一つはどの分野であろうと、一つのところで超一流の才能や実力を持ったものであることた。

 

自己紹介とは言いづらいほどの量だが、僕の名は「一野崎正華(イチノサキセイカ)」、

今年月島学園に入学することになった、『超高校級の作曲家』だ。

 

☆イッター、●chなどのSNSでも今回の新入生については結構話題となっていた。

どんな岩でも槌打ち数回じゃ思うままに彫刻できる『超高校級の彫刻家』

糸と針さえあればどんなに切り裂けたボロ布でも綺麗な服に作れる『超高校級の裁縫仕』

たった1時間の会話だけで絶望に落ちていた人たちを救う『超高校級のカウンセラー』

また外国留学生といる身分として入学した『超高校級の分析力』と『超高校級のバスケ選手』

そのほかにも超高校級の天文学者超高校級の薬剤師など。以前の奇数よりも多い生徒たちが入学、編入されたという。

 

「この門を超えたらボクも入学生か...緊張しちまうんだよなー」

胸いっぱいの期待と希望をもって僕は校門を超え、校舎の中に入ったが、そうしてはいけなかった。

「…⁈なんだ、いきなり…頭が…」

それはまるで世界がゆがむような気持だった。一瞬間、頭が痛くなってきた。そのまま僕はー


「んっ…ここは、どこだ..?」

どれだけ時間がだったか全く感じられなかった。気が付いた時はすでに校舎内だった。

「ここは、教室、か..?いつの間にこんなとこに…」

だが教室とはいえなにかおかしかった。僕を監視しているようなカメラ、窓を遮った固い鋼鉄製プレート、授業ようとはとても言えない小さいモニター。何もかもが教室にありえないものであった。

「そうだ、こうしている場合じゃないぜ。今何時だ..!」

教室の時計を見上げた。時計は8時55分を指していた。

「確か、入学通知メールには9時まで体育館に行くことになってたな..!もう時間がねーぜ!」

僕は急いで教室を出て、床にあるかも知らぬ体育館に向かって走った。そして。

「っがは?!」

廊下を走っていた途中、横の角で歩いていた誰かとぶつかってしまった。

「おめぇ、校内では走らないのが常識だろうが..!」

「いったたー、ごめん、ちょっと急いでて。」

ぶつかった人は頭をついて立ち上がり, 少し口不調法で言った。

「次はちゃんと歩けろよ。それにしても、いったい体育館はどこだぁー?全然見えねぇせ。」

「体育館て、もしかして君も今回の入学生なの?」

「あぁ、今年入学することになった守里沙綾(マモリ サアヤ)ってんだ。よろしくな。」

「うん。僕は一野崎、一野崎正華だよ。よろしく。」
「...つーか、もう時間がないぜ!おい、走るんだ!」

「う、うん!」

時間があまりないってことを感じ、僕たちは体育館を探して走っていった。

夢中でかけて体育館についたころ、時計は8時59分を表していた。

そして、

 

「なんだ、あんたたちは。」

彼らが見えた。