アンナは犯人ではない。 ツミギリでもない。 しかし、彼が言った動機が僕をちょっとした衝撃に落とした。 【イチノサキ セイカ】 愛するものを殺す..? 【ホシカゲ ユキムラ】 そんな… 【ツミギリ ツルギ】 噓に決まっているのではないか。 は？ 【ツミギリ ツルギ】 われに愛するものなんてない。 【セキガハラ ミスズ】 え..? その瞬間、僕はセキガハラが本気で絶望したことが見えた。 …今は何も言わないほうがいいだろう。 【シルシ クスリ】 では、これから私たちにできることは、ないってこと、ですか..? 【クロザワ ハコネ】 犯人を特定できる証拠は、全部消えたってこと… 【ナガサキ サクラ】 そんな！まだ方法はあるはずやろ！どこか、穴が！ 【タカハシ ユウリ】 あるかもしれません。 【エドガワ ユカリ】 へえ、君も私と同じ考えなのかな。 犯人を捜せる方法？ まず、彼の話を聞いてみよう！ ..

【イチノサキ セイカ】 洗濯機にカケミズくんを入れて起動したのはそうだとするが、 なぜ、彼を気絶させたってことをしてるんだ？ 【ダンケルク・マイト】 そ、それは… 【カン・アンナ】 そのほどの体躯に精神もしっかりなやつを選択にぶち込むんだから抵抗するのは当たり前じゃない。 気絶させないほうが不思議って程だ。それぐらい自分の脳みそで推測できるだろ。 【イチノサキ セイカ】 それは、ごめん。ちょっと慌ててた。 じゃ、これから何について話したらいいんだろう。 【エドガワ ユカリ】 一応、時間上に殺害ができそうな人を絞ってみよう。 【ナガサキ サクラ】 時間上ってなら、起床時間の朝7時前に起きる人やんかな。 昨日夜更かししてた連中もいるんやろうし。 【シルシ クスリ】 もしそうだとしたら、有力なのは、 ええと、私とアンナさん、ツミギリさん、ダンケルクさん、そしてエドガワさんの一つでしょうか。 ..

この月島学園には他の門と違う大きな扉が一つある。その巨大な扉は固く閉ざされており、今まで保健室のように全く中を調べることができず、そこが何をしているのかさえもわからなかった。そしてさっき、モノクマから扉の奥の部屋に集まるように指示を受けた。 赤いドアを開けると、旧式のエレベーター一つと、その前に集まっている超高校級たちと、モノクマが目に入った。 「よし～イチノサキくんも来たから、それでは一緒にここに乗って仲良く下へ下りましょう。僕たちの、僕たちによる、僕たちのための学級裁判をしに！」 そう言うと、モノクマは突然どこかに消えた。 「学級裁判… 一体何の裁判なんだろう。」 「ここで落ちぶれてもしゃーないじゃねーやで。行こうぜ！」 「...」 「我々の運命は我々の手にかかっている...か。」 「私とツルギさえ生きられるなら何でもやる。」 「よし！とっとと済ませて帰ってカップラーメン食うぞ！」..

「ユ、唯一の希望…？」 「一体どういう意味なの、これ…」 わけが分からない。人を殺してくれることを願うモノクマがこんな文を残したって？ エドガワさんも僕と大体同じ考えだろう。 「…エドガワさん。 今は、これに対する答えを探す時ではないようだ。 ひとまず、この個室の中で調査できることをもっと探してみよう。」 「そうね。くやしいけど…ね」 コトダマ獲得 ：カケミズくんの「動機」 一通りの調査は終わったので問題のシャワー室を調べることだけが残った。そしてシャワー室は私たちの考えをひっくり返した。 「血、血だらけのシャワー室…」 「...」 明らかに外で殺されたため怪しい点がないはずのシャワー室は、排水溝を基準に四方に血が飛び散っていた。 「これは一体…」 エドガワさんは近くに行って血痕を調べてみた。 血と水気が混じっていた。恐らく犯人は掛水を血まみれに殴り、ここで血を洗って体育館に吊るしたの..

「うぷぷ～結局死んじゃったね！残念ながらよ～カケミズくん～」 モノクマは死んだカケミズくんの死体に唾を飛ばしながらしゃべった。本当に唾は出なかったけど。 「ま、一応殺人が起きたから僕も役目をしなきゃね。」 そういいながらあいつはどこからプラスチックフォルダーを取り出し、死体の近所に置いた。 「では、これから”捜査”と“学級裁判”について説明するからちゃんと聞いてね。」 「捜査…」 「結局やるんすか。学級裁判ってことを。」 「お前からはこれから、今起きた殺人事件について精一杯調べてもらいます。証拠になるものも、ではないものも。何もかも探してきましょう。そして、先地面に置いたこのフォルダーは”モノクマファイル”と言って、事件の被害者たちの簡単な情報を集めてみたから、暇あったら見てね。 続いて学級裁判の説明です。入学式の時言ったとおり、お前らの中のクロを探さなければなりません。3時間ぐらい討..