Chap 01.『絶望学園殺人事件』その７

【イチノサキ　セイカ】

洗濯機にカケミズくんを入れて起動したのはそうだとするが、

なぜ、彼を気絶させたってことをしてるんだ？

 

【ダンケルク・マイト】

そ、それは…

 

【カン・アンナ】

そのほどの体躯に精神もしっかりなやつを選択にぶち込むんだから抵抗するのは当たり前じゃない。

気絶させないほうが不思議って程だ。それぐらい自分の脳みそで推測できるだろ。

 

【イチノサキ　セイカ】

それは、ごめん。ちょっと慌ててた。

じゃ、これから何について話したらいいんだろう。

 

【エドガワ　ユカリ】

一応、時間上に殺害ができそうな人を絞ってみよう。

 

【ナガサキ　サクラ】

時間上ってなら、起床時間の朝7時前に起きる人やんかな。

昨日夜更かししてた連中もいるんやろうし。

 

【シルシ　クスリ】

もしそうだとしたら、有力なのは、

ええと、私とアンナさん、ツミギリさん、ダンケルクさん、そしてエドガワさんの一つでしょうか。

 

【イチノサキ　セイカ】

…

 

ここで、僕から話してもいいのか。

カネダが深夜時間に歩き回っていたってことを。

 

【カネダ　ツジロウ】

あの、俺も立候補するよ。

 

【イチノサキ　セイカ】

んだと？！ふざけるんじゃないよ！

犯人って追い込まれるかもしれないのに自分から進んで候補に挙がる？

バカ真似もほどがあるぞ！

 

【カネダ　ツジロウ】

俺だって知ってる！

けどよ、真実で犯人を明らかにするのができるとしたら、

自分の信頼ぐらい失っても構わねーぜ！

 

なんてことだ…どもあいつのことも正しい。今真実を暴かないと、ここのみんなが死んでしまう。

 

【タカハシ　ユウリ】

なるほどですね。ではあなたが立候補する理由を教えてもらいたいですが。

 

【カネダ　ツジロウ】

ああ、何回も言ってやるよ。

俺はあの夜、まったく寝られなくて

夜中の間ずっと、学園全体を歩いていたぜ。

 

はあ？！確か僕には洗濯室しか言ってないって..!

隠してたのか!!

 

【イチノサキ　セイカ】

おい、おい…噓だろ..!

 

【ミムラ　コトコ】

じゃあ、驚いてるやつもいるようだけど、さらに一つ聞くが、

君が歩き回りながらあった人はいるの？

 

【カネダ　ツジロウ】

ええと、たしかカケミズと、ツミギリ、アンナ、ダンケルクの4人だ。

直接会話した奴はねーけどな。

 

そんな、確か誰もあってないって言ったじゃんか。

 

【カネダ　ツジロウ】

すまねえ、イチノサキ。気持ちにしちゃ教えてやりたかったが、言ったら反に追い込まれるかもしれなかったし、

アンナに言われてよ、学級裁判までは誰にも言うなって。

でももう覚悟は決めた。俺の知ってることは全部話すと。

 

【イチノサキ　セイカ】

バカな…

 

コトダマ修正：カネダの証言

－深夜時間校内全体を歩き回り、ツミギリ、カケミズ、アンナ、ダンケルクを目撃した。

 

【ホシカゲ　ユキムラ】

とにかく、今の状態で犯人を絞ればいいのですね。

ならば、犯人は…

 

【カツラギ　カレン】

目撃者のカネダくんと被害者のカケミズくんを除けたら、

ツミギリくんとアンナさん、ダンケルクくんのうちってわけっす。

 

【ミムラ　コトコ】

それに、さっき調査時間に聞いたんだけど、

ダンケルクくんは深夜時間にはずっと体育館だけにいたって言われたの。

 

【カン・アンナ】

だから調査時間にも言ったじゃない。私は犯人になるはずがないから、

犯人はツミギリに決まってるんだって。

さあ、罪切剣、最後の弁論は聞いてあげるわ。どうする？

 

【ツミギリ　ツルギ】

…

 

みんながツミギリに視線を移していた。追い詰められた彼は口を閉じたまま何も言っていなかった。

 

【カン・アンナ】

早く答えなさい！

 

【???】

…がう！

 

【カン・アンナ】

はぁ？

 

【セキガハラ　ミスズ】

ツルギは、犯人なんかじゃない！

 

【イチノサキ　セイカ】

セキガハラさん..!

 

【セキガハラ　ミスズ】

言ったでしょう、イチノサキ！

ツルギが犯人じゃないって証明してくれるって！真実を正すって！

助けてよ…どうか、

それは違うって言ってよ!!

 

【イチノサキ　セイカ】

…

 

金田から偽証ってことを聞いてからずっと、クロのことを暴けないと思っていた。

それは僕が今まで悲観的に生きてきたからだ。

調査だって生き残っちゃいけないから、仕方なくした。

犯人は誰になっても構わないって思っていた。

しかし、それは違う。

ここのみんなが互いのため頑張っている。

ここのセキガハラさんも、ツミギリのために。

今にもカネダは、真実のために。

そうだ、僕には。

セキガハラさんとの約束がある。

エドガワさんとの約束がある。

ここで…

 

【イチノサキ　セイカ】

ここで負けるわけにはいかない！

 

【カン・アンナ】

結局、最後まであがくつもりなのかね。

いいだろう。なら、あんたのその勝負、受けて立ってやるわ。

私は、私がやるべきことをするだけ。

 

カネダが気祝詞を歩きまわしてたのは深夜時間終始。

私も夜時間の間歩き回ってた人だし、言っとくわ。

私は、1階の視聴覚室と寄宿舎の焼却室を調査していた。

ツミギリどこにいたかわ知らないが、私とは会ってないから洗濯室に行っていた可能性はある。

カケミズもまた、洗濯室に行ってた可能性もあるな。ちなみに、私は誰とも会っていない。

カネダは夜明けの時に主に洗濯室にいたといった。その間、ツミギリが洗濯室に行ってら、少なくても一回彼に会って話したはずだ。でも実際それに対する証言がないため、ツミギリは洗濯室に行ってないともいえる。

2人が洗濯室によりながら互いにすれ違ったとは考えられないの？

もし末違ったのなら、ツミギリが死体を洗濯機に入れてから外に出て、カネダが帰った後に戻り、死体を取り出したんだ。

 

【イチノサキ　セイカ】

その矛盾、切り抜いてもらう！

そうなったら、洗濯機の中に死体があるってことをもう知ってたかもしれないし、

本当に知ってたら今頃カケミズくんは生きていたかもしれない。

でもそうじゃなかったってことは、二人はすれ違っていないっとことになる。それに…

 

コトダマ発射：小競り合いの音

君が調査時間の途中に”小競り合い”があって、そこでカケミズが死んだとしたら、犯人は彼を気絶させたはずだ。

でも武器がない限りツミギリはカケミズに勝てる与件が全くない。

だからツミギリが犯行の計画を立てるのはできない！

 

【カン・アンナ】

くっ…

 

【イチノサキ　セイカ】

さあ答えてくれ、ツミギリ。君は洗濯室に行ったことがあるの？

そして、君の登記メモは何だったの？

 

【ツミギリ　ツルギ】

…そなたの助けに感謝する、イチノサキよ。

われは、洗濯室にはいかなかった。

 

やった！これでツミギリの嫌疑は消えた！

 

【ツミギリ　ツルギ】

そしてそなたが言った動機、それは。

”誰かを殺さないと、君が愛するものを殺す。”だった。