2021. 12. 28. 22:10ㆍTDR21V - 小説・Japanese novelized
「いち、にの、さんと、よしみんな揃ったね!では、これから重大発表です。」
体育館で集まった僕らにモノクマはそう言い、ティシューボックスサイズの紙箱を一つ出した。
「まずはこの中からどんなメモでもいいから一個取ってください!」
みんな訳を分からぬ様子だった。いきなり集合させてメモを取らせるなんて、委員長の選挙でもしようとしているのか。とりあえず取らねばならないだろう。しなかったら校則違反だなんだと言いながらお仕置きするかもしれないからだ。五十音順に引いたため、一番目は僕で、その次々とエドガワさん、カケミズくん、カツラギくん、カネダくん、
アンナさん、継続にミムラさん、ホシカゲさん、ナガサキさんまで16人全員がメモを引いた。
「今までお前らが引いたそのメモが、僕が今回与える”動機”です!その動機にはお前らそれぞれが抱いてる秘密が、真実とうそが混ざったままランダムに配られてます。何が入っているかは殺人が起きるまでは誰にも知らせてはいけません~ほかの人に教えたらお仕置きだからね!じゃ、今日の発表はここまでだよ。みんなお疲れ、うぷぷ~」
そう言うや否やモノクマは消え去る。
「動機って、なんの動機だろう。」
「当然、殺人の動機でしょうね。見るまでもありません。」
クロザワくんの疑問にタカハシくんがその返事を投げた。確かにそれも一理があった。モノクマが僕らに求めているのはただ殺人のみ。四日も待ったのにどんな異変もないからあちらもそろそろ飽きてきたのだろう。
「殺人の動機て、やはりこんなのは見なかったほうがいいよな。」
「うちもにゃー、誰かを殺すよりはツジロウちゃんのベンチプレスで上げられるのがマシにゃ。」
「あの、俺って女の子に好まれるのは好きだけど、いじめらるのはちょっと嫌いたちなんですが⁈」
「…ツルギ、いこう。」
「あぁ。」
エドガワさんの言葉をはじめに、生徒たちは自分たちの動機を見ないことに決めたように、おしゃべりしながら体育館を出て行った。
「イチノサキ、おめえはいかないのか?」
「僕はちょっと、考えてから出るよ。ちょっと考え事があってさ。」
「そっか、じゃー俺は先に行ってもらうぜ。」
マモリくんまで出てから残された人は僕とタカハシくん、シルシさん、アンナさん、ダンケルクくん、カケミズくん、クロザワだけであった。
「あの、皆さんはどう思いますか、この動機。」
「これさ、一応開けてみないか。」
「俺はちょっと迷いちゃうんすね。何が起こるかもわかんないし。」
「ただの目も出し、中に何かあるというのでもないだろ。実際こう触ってみても中に何かが入っているって触感もないから、”書いている”に違いない。」
「では、ここであくことを希望する人のみ開けましょう。ただし、規則通り、だれにも自分の動機は見せないようにしましょう。」
ホシカゲさんの提案でここにいる僕ら全員がそれぞれの動機を見ることにした。
どれ、僕の動機は…
『記至薬は、星影幸村のことが好きなんだって!』
…なにこれ。普通に怖いんだけど。ばれたらその場で流血事件が起きるんじゃないかと思いますけど。そもそもこんなのどうやって知ってるの。
僕は心の中で小さく「やべぇ…」と言ってしまった。
とにかく、規則通り、動機メモの内容は秘密。さらに今は彼女たち本人がいるからなおさらだ。
「全員、ご覧になりましたね?」
「なんだろう、これは一体。」
「動機も何も、こんなのを渡した理由がわかりません。」
どうやら大体の内容はみんなあまり変わりなさそうだ。「なぜこれをもらったか理解できない」という表情だった。何人かを外して。
「とにかく解散しよう。これ以上話し合ったところで見つかるものはないと思う。」
「そうだな。一回個室に戻って自分で考えてみよう。」
「それがいいかも。じゃ、僕はこの辺で。」
そしてクロザワを一番に、タカハシくん、ダンケルクくん、クロザワくん、アンナさんがでて、カケミズくんが残っている僕とシルシさん、ホシカゲさんに話をかけた。
「あのさ、ホシカゲとシルシはすまないが、明日俺の個室で会おう。イチノサキはエドガワをくれてって来てほしい。」
「なんで?」
「すまないけど、今は言えない。」
カケミズくんは天井の監視カメラを示しながら言った。ここで話すのは無理のようだ。
「というわけで、明日よろしくな。」
そういって彼も体育館の外に出て行った。
時間を過ごし夕方。みんなに同期に対する意見を聞くことにした。
「それ切り裂けちゃったんやけどねん。」
「別に興味なくて個室においておったが。」
「おめえにも教えてやりたいが、ルールってものがあるからな。すまん。」
「見たんすけどあんま覚えてないっすね。」
みんなは本当に何の意見も持っていないようだ。
半分ぐらいあきらめるってつもりで、最後に彼女に声をかけた。
「あの、セキガハラさん、例の動機メモ見た?」
「…見た。」
「あれについて、どう思う?」
「別に。ただの噓だと思ってるけど。」
「そっか。」
さすがに規則があるからだろうか、そう簡単には教えられないようだ。
「ちょっと、こっち来て。」
「ん?」
急に話をかけ直したセキガハラさんは僕の腕を握って個室のシャワー室の中に連れてきた。
「ここはカメラ、ないから。モノクマは私たちの話、聞けないはず。」
「聞けないって、何を?」
「今からあんたに、私がもらった動機メモの内容の、ほんの一部を教えてあげる。」
そういった彼女はゆっくりと深呼吸をして、僕に話した。
「長崎佐倉は殺そうとしている。…ここまで。これ以上言ったら、重大なネタ晴らしだから。」
「え?あ、うん。確かにこのメモは、これまでの内容だけで十分噓くさいよね。」
「そうでしょ?だから、そういったの。じゃ、これで満足した?」
「うん、いいよ。」
「ではオーケー。私は今日はもう出ないつもりだから。さきにおやすみ。」
「おやすみ。」
相当あっけなく会話を済ませてセキガハラさんの個室から出た。中央の時計は9時50分を指していた。もうすぐ深夜時間。僕ももう寝て法がいいと思って、自分の個室の方に歩いていった。
「あの、ホシカゲさん。」
「はい?」
その時、誰かとホシカゲさんの会話の音が聞こえた。
柱の後ろに隠れて様子を見た。カネダくんと、あともう一人は見えないが、たぶんホシカゲさんだろう。
「あの、よかったら明日一緒に照査しにいかないか?」
「ええと、その…」
「困ったら仕方ないけどさ、この三日間ずっと一人で調査してきたし、やっぱり寂しくてさ。ほかのやつらにも声かけてみたんだけどみんな断って。」
「そうですか。誠に残念ですが、私は明日はちょっと先約があって、でも午後ならいけるかもしれません。できたら連絡しますので。」
「そっか!ホントにありがとう!じゃあ、明日は視聴覚室の前で待ってるから。先にお休みな!」
「はい、おやすみ。」
…なんだ、ただの調査の付き合いの話か。あいつの正確にはてっきり告白だろうと思ったのに意外だ。
ちょうど夜時間のチャイムもなったし、今日のところは帰って寝ることにしよう。
そして翌日。
「おはよ…」
「おはよう、カネダくん。」
カネダくんはどうやらちゃんとで眠れなかったようだ。それに比べてホシカゲさんは調子が良かった。
「ところでさ、お前らカケミズ見なかったか?」
「あいつ?」
「確かにそうですね。普通だったら真っ先に食堂で食べてたはずなのに。」
「まず飯食ってゆっくり探そうぜ。寝ぼけてるとか、もう調査してるかもしれないだろ。」
とはいえ、あの真面目なカケミズくんがこんなに遅いのは心配だった。
「おやおや、もしかして、殺人が起きたんじゃないのー?」
そしてナガサキさんの後ろから合われたモノクマが言った。
…モノクマ?
「きゃああああ!なんじゃおめえは!いきなり後ろから現れて!」
ナガサキさんはそのせいで驚いて仰向けに倒れた。
「ぷぷぷぷ~もしかしたらすでに誰か死んでいるかもしれないよ~?」
「そういえば、ミムラさんとセキガハラさんも見えないっす。」
「まさか!」
食堂から出て、ただただ走った。
気が付いたら、体はすでにミムラさんの個室に向き合っていた。
生きていてくれ、生きていてくれ、どうか…と、しきりに思った。 どうしてアンナちゃんが生きていてほしいのかはまだ分からない。
戸をがたんと開けた. ベッド···彼女はいなかった。 テーブルにも座っていなかった。
最後にシャワー室… 水の音が聞こえてきたのでそうではないと思ったが、我慢できずガタンと開けた。
そこに見えるのは-
「なにをガラリと開けてんじゃいこのくそやろうが!!!!!!!」
「カハッ⁈」
裸のまま僕をスラップでぶっ飛ばすミムラさんだった。
「焦ってるにも程があるってーの。ノックぐらいはしなさいよ。」
「ごめんなさい…」
なぜか個室においてあったロープで、僕は体を縛られたまま彼女の説教を聞いていた。彼女も顔を明るくしていた。男が急に洗ってるところに来やがったら、それもそうだろう。
「今日だけ、見逃してあげるからよ。」
「わかった、ホントにごめん…」
結論から言うとミムラさんは大丈夫だった。先日大きな音が何回も聞こえてまったく寝られなかったため、結局遅くまで寝てしまったようだ。
しかし、それだけで幸いだとは言えなかった。
[キーンコーンカーンコーン~死体が発見されました。生徒の皆さんは全員、発見場所の体育館にお集まりください~]
「死体⁈とりあえず行かなきゃ!」
「ちょ、これから外してくれよ!」
「だからドアを開けるべきではなかったじゃないか!」
ロープを外して、僕らはさっそく体育館に走っていった。
そこにつくと、みんながそこに集まっていた。カンナさんも、セキガハラさんも無事だった。だが。次の瞬間、僕は自分が見たものを信じ得なかった。
-体育館のバスケのゴール台には、<超高校級の新聞記者>掛水頂上くんの死体がかけられていたからだ。
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