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Chap 01. 『絶望学園殺人事件』その4
「うぷぷ~結局死んじゃったね!残念ながらよ~カケミズくん~」 モノクマは死んだカケミズくんの死体に唾を飛ばしながらしゃべった。本当に唾は出なかったけど。 「ま、一応殺人が起きたから僕も役目をしなきゃね。」 そういいながらあいつはどこからプラスチックフォルダーを取り出し、死体の近所に置いた。 「では、これから”捜査”と“学級裁判”について説明するからちゃんと聞いてね。」 「捜査…」 「結局やるんすか。学級裁判ってことを。」 「お前からはこれから、今起きた殺人事件について精一杯調べてもらいます。証拠になるものも、ではないものも。何もかも探してきましょう。そして、先地面に置いたこのフォルダーは”モノクマファイル”と言って、事件の被害者たちの簡単な情報を集めてみたから、暇あったら見てね。 続いて学級裁判の説明です。入学式の時言ったとおり、お前らの中のクロを探さなければなりません。3時間ぐらい討..
2021.12.29 -
Chap 01. 『絶望学園殺人事件』その3
「いち、にの、さんと、よしみんな揃ったね!では、これから重大発表です。」 体育館で集まった僕らにモノクマはそう言い、ティシューボックスサイズの紙箱を一つ出した。 「まずはこの中からどんなメモでもいいから一個取ってください!」 みんな訳を分からぬ様子だった。いきなり集合させてメモを取らせるなんて、委員長の選挙でもしようとしているのか。とりあえず取らねばならないだろう。しなかったら校則違反だなんだと言いながらお仕置きするかもしれないからだ。五十音順に引いたため、一番目は僕で、その次々とエドガワさん、カケミズくん、カツラギくん、カネダくん、 アンナさん、継続にミムラさん、ホシカゲさん、ナガサキさんまで16人全員がメモを引いた。 「今までお前らが引いたそのメモが、僕が今回与える”動機”です!その動機にはお前らそれぞれが抱いてる秘密が、真実とうそが混ざったままランダムに配られてます。何が入ってい..
2021.12.28 -
Chap 01.『絶望学園殺人事件』その2
どうやらそれぞれの個室には自分たちの才能を磨くための道具や機材があるようだ。その証拠として僕の部屋にはミクサーやパソコン、マイクなどがある。これらを使って一日中遊んだとしてもモノクマは別にかかわらないだろう。とはいえ、こんな形でも一様僕もこの学園の生徒。動機たちと親しくなるのが今は一人でいるよりましだと考えた。 誰かと一緒に時間を過ごし、同時に脱出の手掛かりを探そうと思って、個室を出て人を探す。 誰でもいいが、今はできるだけ自分とあまり接点がない人が良いと思う。 「…そのせいで、私を探してたわけ?」 「うん。体育館を調査したいけど、よかったら一緒に行ってくれないか?あとで売店で何かおごってあげるから。」 「いいよ、別に対価なんて求めてないから。お昼時間までは手伝ってあげるよ。調査終わったら、互いに見つけたものを見せ合って、解散するの。わかった?」 「おう、ありがとう。」 一番目に探した..
2021.12.27 -
Chap 01.『絶望学園殺人事件』その1
市立月島学園での共同生活に期限はありません。 学園内で殺人があった場合、生徒全員が参加する“学級裁判”が行われます。 学級裁判で正しい”クロ”を示した場合、クロだけがお仕置き(処刑)をされます。 正しいクロを示さなかった場合、黒以外の生徒、”シロ”の全員がお仕置き(処刑)をされます。 学級裁判でクロが勝利した場合、月島学園から卒業し、外の世界へ出ることができます。 すべての学級裁判と耐えきった二人だけが生存した時点で殺人ゲームは終了となり、外の世界へ出ることができます。 午後10時から午前7時までの“深夜時間”には特定空間への出入りを禁じます。 深夜時間には個人室、保健室以外での就寝を禁じます。 モノクマは殺人に直接関与はしません。 モノモノフォンは貴重品であるため、破壊してはいけません。 ”死体発見発信”は3人以上の生徒が死体を発見した時行われます。 月島学園での調査は自由です。行動..
2021.12.27 -
プロローグ『未知の学園』その3
「うぷぷぷぷ~おまえら、市立月島学園にようこそ~」 「何言ってんやねん、あいつ。」 舞台から飛び出してきた人クマのぬいぐるみはそう言いながら僕らに近づき、握手をしようともしてるよう手を出した。 「ボクはこの学園の学園長のモノクマ!よろしくま~」 「モノクマ?」 「こんなちっちゃい野郎が学園長とは、世界も終わっていくんすかねー」 「そんなこと言わないでよ!こんなにかわいい熊だから、学園長してもいいじゃん!」 あんな姿でかわいいって?口の右側に恐ろしそうな牙もあるのに? 「すまんが、われらはいたずらをしているのではない。本物の学園長を連れてきたまえ。」 「だから言ってるだろ。ボクが、この月島学園の学園長だって!」 ツミギリくんが注意深く聞いてみたが、このクマは自分が本当に学園長だと意地張っていた。 「とにかく、これからお目らにこの学園での生活について教えてやるよ!一度だけ言わないから耳開い..
2021.12.25